総合的に診断をする

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CEAはあくまで補助検査になります。本検査と合わせて、便潜血反応・超音波検査・CT・胃や大腸の内視鏡・胸部X線検査・注腸X線検査に加えて必要に応じてMRIや組織の病理検査を行い、総合的に診断をする必要があります。CEAというのは、実はがん細胞以外の正常細胞でも作られています。膵管・胆管・消化管などからスムーズに排せつされていなければ血液中のCEA値は上昇するのです。また、CEAは肝臓や腎臓で代謝されていますので、つまり肝機能・腎機能が低下していると血液中のCEA値は上昇する事があります。その為、肝硬変・肝炎・膵炎。胆石症など良性の胆道閉塞・潰瘍性大腸炎・胃潰瘍などの消化器系の良性疾患でもCEA値が高値となり、いわゆる偽陽性を示すという事があります。肺炎、慢性気管支炎、結核などの慢性感染症でも上昇する他、糖尿病や加齢、喫煙習慣でもCEA値は上昇する事が知られています。