先天性心疾患とは、生まれつき心臓やそのまわりの大血管の異常によって心臓と肺、身体の血液の流れが変わり、様々な不具合が生じる病気です。静脈血と動脈血が混ざると手足や唇が紫色になります。これがチアノーゼ性心疾患になります。静脈血と動脈けつが混ざらないのは非チアノーゼ性心疾患と呼びます。成人にみられる代表的な先天性心疾患は、心房中隔欠損・心室中隔欠損・動脈管開存・およびそれらが重症化したアイゼンメンジャー症候群(肺動脈の血圧が身体の動脈の血圧よりも高くなる)・肺動脈狭窄・ファロー四徴です。主な症状はチアノーゼです。加えて、心不全による呼吸困難・動悸・易疲労性がみられ、発育不良で小柄・華奢な体格になりやすいというのも特徴だと言えます。また、聴診で心雑音があり、それが診断のきっかけになるという事もあります。
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