血清鉄の検査意義

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血清鉄の測定は主に貧血の鑑別時に用いられる事が多い検査である。そのほかにも、赤血球数・血色素の有意な低下がある際、小球性貧血の診断時にも行われることが多く、鉄の体内動態を調べる検査としては大変重要である。


さて、鉄とは赤血球内に含まれているヘモグロビンが酸素を運搬する際に重要な役割を果たしている。加えて、ミオグロビン・カタラーゼ・シトクロムなどにも含まれている。

鉄欠乏性貧血のように鉄不足を直接の原因とする疾病から、悪性腫瘍に合併して発症している二次性のものまで様々な病態を把握する為には赤血球数・血色素・赤血球恒数・不飽和鉄結合能・総鉄結合能や血清フェリチンの数値測定を行うことも重要であり、血清鉄との相互関係に基づいて評価する必要があるのだ。