アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉等の原因物質(吸入抗原)を吸入する事で起こるアレルギー性の鼻粘膜の炎症です。花の粘膜に入ってきた異物を排除しようとして、過剰に防御反応を起こしてしまうのです。
症状としては、くしゃみ・水様性鼻水・鼻づまりが三大症状であると言えます。ほこりやダニ・カビ等が原因の場合には症状が一年中になり(通年性アレルギー)、草木の花粉による場合には花粉が飛ぶ季節だけに症状が出ます(季節性アレルギー)。
花粉症では、前述した症状に加えて目や耳、喉等の粘膜のかゆみ・皮膚が荒れる・頭が重いといった症状が現れる事があります。主な検査は、鼻鏡検査、血液・鼻汁好酸球検査、皮膚反応、血清IgE測定、誘発検査、副鼻腔X線検査があげられます。諸検査の結果アレルギー性鼻炎であると診断された場合には、抗原の除去や回避に努めます。
抗原摘出液を低濃度・少量から徐々に濃度と量を増やして皮下注射する減感作療法もあります。最近では、抗原抽出液を舌の下に投下する舌下免疫療法も行われ始めています。改善状況によっては、鼻粘膜の焼灼や切除・鼻腔形態の改善・神経切除といった手術の選択をする場合も有ります。
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