ストレスドックの検査対象と検査項目

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このストレスドックの検査対象は年齢などに関われずすべての人となる。その中でも、「一般の人間ドック検診時には異常所見がみられなかったが、疲労感や体調不良が続いており休養を取っても改善がみられない」といった場合には特に、心の健康状態を調べてみる事をお勧めしたいものだ。
さて、具体的にどのような検査を行っていくのかをご紹介していきたいと思う。
まず行う基本的な項目は医師との医療面接と問診票による自覚症状・日常生活の環境・習慣などを把握することである。質問用紙を用いて心理テストを行ったりすることもある。例えば、真っ白の用紙に「木を一本、好きなように描いて下さい」といった心理テストがある。用紙のどこにどのような絵を描くか、根っこの有無・枝分かれの有無・幹の太さなどから心理状況を把握するというものである。このように心理テストを用いることで、ストレス反応の評価・一般健康調査・自己評価式抑うつ性尺度・POMS(Profile of Mood States)・CMI健康調査などがある。そのほかにも、自我状態を評価し推測するエゴグラム・性格特性の診断・ストレスからの回復力を測るレジリエンス尺度など、様々な結果から総合的に判断し、事後指導やカウンセリングに繋げていくのである。
生物学的検査として、全血球検査。糖や脂質の代謝機能などの一般的な検査も行い、唾液中のストレス対応物質の測定・視床下部脳下垂体副腎の変化を推測するアドレナリン・コルチゾールの測定・そのほか免疫能の評価・血液粘度測定などを必要に応じて行うこともあるようだ。