カルシウム・リン

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カルシウムは99%が私たちの体内の骨や歯に蓄えられ、その残りが細胞内や血液中に存在しています。また、血清カルシウム濃度のおよそ半分は神経や筋肉などの細胞機能の維持や働きに欠かせないイオン化カルシウムで、残りのおよそ40%はアルブミンなどのたんぱく質と合成します。リンは、その80~85%がリン酸カルシウムのかたちで骨に、残りのほとんどは筋肉などの細胞内に存在しています。細胞膜や核酸などを構成する他、たんぱく質のリン酸化などにもかかわる重要な役割を担っています。カルシウムとリン、これらを検査する事は副甲状腺の働きを調べるのに役立ちます。というのも、カルシウムもリンもその濃度は主に副甲状腺ホルモンや活性型ビタミンD等によって調節されています。食事からの摂取、骨吸収と骨形成のバランス、腎臓からの排泄等によって濃度は変動するのが特徴です。カルシウムが低値でリン値は高値という場合、副甲状腺機能低下症あるいは腎不全が考えられます。また、悪性腫瘍では病気の進行に伴い、急激にカルシウムが上昇する事があります。カルシウム値12㎎/dlを超え、腎不全・意識障害などがあるようなら緊急治療が必要となります。また、血清リン値が異常な場合、その原因となっている病気の治療が優先となります。リンの欠乏があるようなら内服・静脈注射により補給します。