健診の際注意が必要な薬剤

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糖尿病患者では、検査前の治療薬を服用すること、またはインスリンの注射による低血糖の危険性を考慮に入れておかなければなりません。基本的には主治医に事前に確認することが望ましいのですが、すべての患者で主治医に薬について確認することは難しく、なので多くの施設では内服薬に限っては検査当日の朝の服用は中止するようにお願いしています。またインスリン注射については現在の血糖コントロール状態、インスリンの種類や投与単位によって投与を続けることや休止による血糖の変動が予想されるため、できる限り主治医に確認しておくことが望ましいでしょう。検査当日に糖尿病治療薬を服用してきた場合や、インスリン注射を行ってきた場合、まず血糖値を迅速に測定し、その後の検査の実施を判断するのがよいでしょう。もしも低血糖の恐れ場あればブドウ糖のえっしゅや食事摂取を早めるといった対策が必要になるかもしれません。また抗血栓薬を服用している患者では、消化管内視鏡検査による出血のリスクと休薬時の血栓生成のリスクを考えておかなければなりません。抗血栓薬の休薬の必要性の有無に関しては日本消化器内視鏡学会からガイドラインが出ています。それに基づいた対応が必要とされるでしょう。またこのガイドラインでは観察をするだけの場合は休薬は必要ないとされています。生検を行う倍にはアスピリン、アスピリン以外の抗血小板薬、抗凝固薬のいずれか1剤をふくようしている場合は休薬が不要です。しかし、ワルファリンおよびNOACを服用している場合や、二剤以上を併用している場合は慎重に対応する必要があるのでガイドラインをよく読んで対処するべきでしょう。