人間ドック当日の薬剤の服用

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人間ドックで行われる血液検査、上部消化管X線検査、腹部エコー検査、上部消化管内視鏡検査などは空腹時に行う必要があるので普通は検査前絶飲食が基本となっています。しかし、人間ドックを受診する人の中には何かしらの病気で治療を受けている人も多く、今飲んでいる薬をいったん中止しなければいけないという問題が起こります。休薬することにかんしてどのようなリスクが想定されるかというと、抗血栓薬、降圧薬、抗不安薬などの循環器疾患の治療薬、抗てんかん、ステロイド、免疫抑制、抗がん剤などがあります。服用している薬を休止することが可能なのかどうなのかについて明確な基準はなく、個々の疾患、薬剤によって異なると思われるので患者一人一人に合わせた対応をする必要があります。なので検査前の休薬については主治医に事前に確認するのが大切です。しかし、実際に主治医に事前に休薬を指定以下の確認をすることは簡単ではありません。また主治医から薬を休薬しないように指示されることもあります。この際の対応として一例を出すと朝六時までに80MLほどの水で薬を飲んでもらうなどがあります。すなわち検査が始まる二時間ほど前を想定しており、この時間までに少量の水で薬を飲むので得あれば検査への影響が少ないと考えられるためです。血液検査では少量の水を飲んだり、薬の影響が疑われる事例というのはありません。上部消化管X線検査では胃液gあ少し残っていたり、上部消化管内視鏡検査では薬が胃の中へ残っていたりと検査への影響がみられることもしばしばあります。しかし、X線検査における胃液が残っている量というのはとても少ないものであり、水を送ることで観察が可能になります。また日本消化器がん検診学会関東甲信越地方会では上部消化管X線県背において高血圧、心臓病のある患者に対しては検査に時間前までにコップ一杯程度の水で内服することを進めています。なので検査前の少しの水での薬の服用はそんなに検査に影響してこないので特に休薬することに心配がある薬については検査前も休薬せずに服用を続けるべきだと思われます。