高齢者の医療の確保に関する法律というものに基づき、糖尿病などの生活習慣病をクローズアップした特定健康診査・特定保健指導が実施責任者である人間に義務化されました。日本人間ドック学会では有効であり、かつ適切な指導を行うための知識、技術の習得とともに、特定保健指導を適切に企画したり評価したりできる人間を育てることを目的として人間ドックアドバイザーという資格を新たに作りました。厚生労働省の健診・保険っ指導の研修ガイドラインにおいては日本人間ドック学会はこれらの研修団体として認められています。なので人間ドック健診情報管理指導士研修会は厚生労働省が定めた保健指導実施者が受けることを期待されている研修に該当します。人間ドック健診とは、健康寿命を延ばすことを目的としていて、そのためには生活習慣病を予防し、また早期発見、そして癌の早期発見と早期治療を大きな二つの柱として実施されています。人間ドック健診の特徴というのは、ただ単に検査項目がたくさんあるというだけではなく、健診をする当日に丁寧な検査結果に基づいた説明および保健指導が実施されるというところであります。そのためには日本人間ドック学会に含まれる医療従事者の人々は高い意識を持ち、より効果的に、より効率的に保健指導を実施していく必要があります。特定保健指導は健診のやりっぱなしを防ぐために開始されました。人間ドック健診の本来の目的を達成するためには日本人間ドック学会の施設では特定保健指導実施においても優れている必要があります。この研修会を継続しているということも意識しなければなりません。そして、研修会の資格認定者、そしてそれを受ける人々にはそれぞれの地域で指導的な立場に立ってもらい、人間ドックの本来の目的の取り組みに対する情報発信をしなければなりません。
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